住宅における安心とは

住宅における安心とは何だろうか?この業界に入って毎日の様に考えています。
健康に対する安心?強度や耐震性に対する安心?コストやローンに対する安心? 少し考えただけでも住宅に必要な安心がいかに多い事か...。
逆の立場で考えれば住宅を建てる人がいかに多くの不安を持っているかがわかります。
では、その不安を解消する為にはどんな事が出来るのか!

私は住宅の安心をこう考えています

福井池上工務店 専務 & 現場管理 池上佳成
現在のお客様を取り巻く状況は、容易にじょうほうを得られるがゆえに、かえって住宅の安心を捕らえ難くしている様です。
実際にお話しをお伺うと、情報が多すぎて着目すべきポイントがわからず、結局は会社のイメージで決めたとおっしゃる方が非常に多いです。
イメージというと抽象的ですが、大手だから大丈夫だろうと言う事です。
ですから、どれだけ情報を得ていても実際には性能で選んではいない訳です。
では、安心を得る為に着目すべきポイントや性能は? よく言われている事ですが、第三者の検査・審査を受ける事です。
どの様な大手メーカーでも、基準は自社基準がほとんどの為、A社では基準の1.5倍、B社では2倍といっても、準拠が定まっていないのでどちらが優れているかも不確かなのです。
また、「法令に適合」もよく耳に しますが、法令とは建築基準法でありあくまで最低限度の基準です。つまり、これに適合するのは当然であり、何ら安心の根拠にはならないのです。
そこで、くどい様ですが私は第三者による審査を受ける事が安心の住まいへの第一歩だと考えます。

プラスα より安心を

これまでは、制度や基準に関する安心について申し上げてきましたが、ここからは1歩進んだ安心のご提案です。
住宅がユーザーに提供される品質において他の商品類と最も異なる点は、必ず1棟1棟が異なる商品である事という点です。
どれだけ工場生産部分を増やしても、必ず人の手による現場施工が入ります。 この点こそ、まさに1歩進んだ安心へのアプローチだと考えます。
他の商品であれば、工場から出荷された時点で品質が保証されていますが、住宅はそうはいきません。
どの様な大手メーカーであれ、現場で工事があります。
では、その部分の品質はどの様に守られるでしょうか? どこのメーカーも必ず自主検査や自社管理体制があるので大丈夫ですと言うでしょう。
しかし、現実はどうでしょうか?
大手メーカーは、社員1人で約20現場を受け持ちますが、弊社では、1人あたり5現場が限界です。
物理的に管理できる数字が5が限界だと判断しています。
この現場管理体制が、他との差別を生む1歩進んだ安心である事をご賛同頂ければと思います
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