広い家に住むこと。
それは、昔から多くの人が夢見てきたことです。
総務省統計局の「平成15年 住宅・土地統計調査の結果(速報)」によれば、日本の一戸当たり延べ面積は持家で125.4平方メートル(約38坪)です。
これは決して、広々と住むのに十分な面積とはいえず、そのため多くの人が広い住宅に住みたいと心から思っています。

広い空間を持つとなると、費用もそれだけ多くかかりますし、固定資産税も大幅に高くなるのが普通です。
しかし、小屋裏(屋根裏)や床下などの余った空間を活用すれば、どうでしょうか。
本来であれば使わない空間まで有効に使っているわけです。また、「高さ1.5メートルまでは固定資産税をかけない
(※1)」という規定を国が設けてくれています。

この規定をうまく活用すれば、38坪の固定資産税で57坪の家を建てることができるのです。
住宅局建築指導課通知(平成12年指発682号)では、用途は居室には当たりません。
普段使わないけれど、大切なものなどを収納するには、1.4メートルもあればいいと思います。
(※2) 1.4メートル以下は階数に算入されません。
(※3) これで、建築費用と税金を節約できるのです。(※4)

従来の家は2階建が普通でした。
土地が横にのびない以上、発想を変えてみましょう。
小屋裏、1階と2階の間、そして床下に、心の夢をかなえる空間を設けた2階建て5層構造住宅の家という発想です。

※1 平成12年6月1日、建設省(現、国土交通省)住宅建築指導課より通知(平12年住指発682号)
「建築基準法の一部を改正する法律の施工について」
小屋浦、天井裏その他これらに類する部分に物置等がある場合においては、当該物置等の最高の内法高さが1.4メートル以下で、かつ、その水平投影面積がその存する部分の二分の一未満であれば、当該部分については階として取り扱う必要はない」とされています。

※2 天井高1.5メートル以下であれば固定資産税はかからない。

※3 1・2の両方のメリットから本書の中では天井高は1.4メートル以下としています。

※4 この場合、階数は2階ではなく、3階になったり地下1階になったりするので、構造的に法令に合致したつくりが必要です。日本では大多数の地域で、2階建ての5層住宅の許可が下りていますが、一部の地域で法令の解釈や適用が異なるなど、多少許可条件が違い、すべてのメリットが受けられない場合がありますので、お近くのイシンホーム住宅研究会にご相談下さい。
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